赤葦が元気のないときにする10のこと
1.まず、ポケットを探る。
(空腹が原因ならあめ玉ひとつでちょっとは直る)

2.甘いものがない場合、もしくはそれだけじゃ効かない場合は、とりあえず頭を撫でる。
(お前は嫌がらないから)

3.そして抱きしめる。ぎゅっとされるとうれしい。(もちろん、俺も)

4.どうした?って一応訊くけど、ムリに中身は訊かない。
(大丈夫、俺もおしゃべりじゃない)

5.「お前は突っ走るタイプだから心配です」
(でも、そんなまっすぐなところに惚れたんだ)

6.「頑張りすぎんなよ」
(でも、頑張れるところまで走っていいよ。後ろには俺がいる)

7.できたら、励ましがわりに小さな約束をする。
(一緒に帰ろ。フードコートで勉強しようか。牛丼食ってく? 今度の休みはデートしよう)

8.当たり前のように待っているから、こっそり囁く。
(好きだよって何回言わせるの)

9.本当につらいときは、なんでも言うことをきく。
(少しぐらいずるしても、嘘ついても、まじめにしてもいいよ。お前のためなら)



10.最後のさいごまで、そばにいる。



fin.(2016.5.15)
5月のクロ赤の日でした。長いものは無理そうだったので、短いものでも、とうんうん唸って1日考え続け、ぽっとひらめいたあとはさくさく進みました。形にしておもしろいかな??と書いてる途中は心配だったけれど、10このなかにちゃんと黒尾さんらしさを出せた気がして気に入っています。
たいがい黒尾は赤葦に甘いなあ(もうウチのクロ赤ではそれが普通ですね)、と書いてて大丈夫かなと思ったのですが(笑)黒尾さんの面倒見の良さは原作お墨付きだからいたしかたないかなとも思います。
でも、黒尾はちゃんと人によってその甘さというか気にかけ方を使い分けている気がします。研磨のことはたぶん、頭撫でたりしないんじゃないかな。あんまりされるの好きそうじゃないって分かっていて、適度な距離でかまうようにしている感じ。リエーフのことはわりとしっかり厳しくしてるような。明るくて、ちょっと調子に乗りやすそうなところがあるから、締めるところはきっちりしてそうだなあと思っています。
赤葦は本来構われなくったって平気だろうけれど、そこはやっぱり年下の恋人、甘えたいときはそつなく遠慮なくな気がするな!
次は、この赤葦版も書きたいところです。
This fanfiction is written by chiaki.