“煙(けぶ))”のなか
 久しぶりの放課後の喧騒から逃れるように青峰はふらふらと体育館の裏手へやってきた。
 今日は3学期の始業式だ。短い冬休みとはいえ、久しぶりの学校にまだなじまない生徒たちの気分も少し上擦っているようで、校舎の雰囲気はより賑やかだ。青峰自身は久々の早起きで寝不足だった。始業式は体育館で立ちっぱなしのまま行われるので居眠りも出来ない。女子の甲高い声が頭に響く中、教室でぼうっとしていれば申し訳程度の掃除を理由に無理矢理追い立てられた。
 体育館から少し離れたここには小さな倉庫がある。体育館内にある倉庫に収まらないものが押しやられたようなその倉庫には人が来ることはあまりなく、青峰自身も1度入ったことがある程度だ。その倉庫の屋根の上を青峰は昼寝するためにときどき利用していた。
 倉庫はサイコロに似た形をしていて、扉から右手に曲がった側面に1メートルほど宙に浮いた形で梯子が設置してある。青峰は軽々とその梯子に飛びつき登ることができるが、桃井にはさすがに難しいらしい。だから本当に誰にも邪魔されたくないとき、桃井を追い払いたいときなどはよくこちらへ逃げてきた。寝転んで目を閉じて、足元の方でお決まりの文句をわめく桃井の声を適当な相槌で受け流しながら、ほどよく太陽の熱で保温されたコンクリートの暖かさにうとうとして、桃井の声もいつしか遠くなっていくということはよくあった。
 その屋上をぼんやり見上げてから、鞄を後ろ手に担いだ青峰はあたりを何気なく見回した。笑い声や話し声のようなものが体育館の方から小さく聞こえるが、相変わらず誰の姿もない。このあたりは春になると雑草が勢いよく生い茂り、夏の終わりまで鬱蒼とした雰囲気になる。蝉の鳴き声が止み、こおろぎが鳴き始めるあたりになるとやっと除草作業が行われ、季節らしく草木の色も落ち着き雑草も刈り取られ随分こざっぱりする。暖かい春先やコートのいらない秋まではよくここで時間を潰していた。夏に直射日光のコンクリート床に寝転ぶのは自殺行為に等しいし、冬の寒さが身にしみる2ヶ月くらい前からはここには来ていない。
 小さな北風に元気のない雑草が揺れる。今は、色褪せた草木に地面の土も見え隠れして落ち葉すらない。冬がより深みを増すのはこれからだ。風がつい最近まで感じなかった冷たさで青峰の頬をなぞる。
 なんとなく手持ち無沙汰で、青峰は頭をかくと足元の雑草を払うように蹴った。その足裏に何かかすった感触を覚えて、青峰はよくよくその茂みを覗き込んだ。透明なプラスチックフィルムで包装された小さな箱が見え、何の考えもなしに青峰はそれを拾い上げる。
 放課後の億劫さを含んで眠たげだった顔がいっそう淀む。
「……めんどくせえー」
 一言で言えば、後悔した。



「てめー何やってんだ青峰」
「は?」
 見なかったことにしようと青峰が拾い上げたものを腕を振り上げ、遠くに投げ捨てようとした瞬間だった。
 声がした方向を振り返るとそこには見知った顔がこちらを窺っている。全体的に短めで少し跳ねたような薄い茶の髪、くっきりした眉を吊り上げ眉間に皺を寄せ怒っているその顔しか見たことがない。バスケ部の先輩である若松だ。なんでよりによってあんたがと思わず毒づきたくなったが、若松の視線がつつつと移動して振り上げた自分の手元へ移動するのを見、それに伴って表情が見慣れた険しいものに変わるのにつられ、青峰も自分の右手の中を見る。拾わなければよかったと心底後悔する。
「おまっ、それ手に持ってるやつ!」
 びしっと人差し指で若松が青峰の手にしたものを指差す。
「ちげーよ! 俺んじゃねーよ。そこに落ちてたんだよこのタ」
「うわっそれ以上言うな! 言うなよ!」
 大きく手を広げ青峰の言葉を押しとどめる若松の必死の形相に青峰はため息を吐きながら振り上げたままだった手を下ろした。なんだよその口に出しちゃいけない人みたいな扱いはよ、と心の中でごちながら拾い上げてしまったものを見る。赤いラインの入った小さな箱。青峰も自販機やコンビニで売っているのを見たことはある。銘柄とかはよく分からないが、煙草だ。誰かが意図的に捨てたのかはたまた落し物なのか知る術もないが、潰れも汚れもせず、わりと最近買ったものなんだろうと青峰は思った。
 じっと煙草の箱を見つめる青峰に若松はそろそろと近づいた。ほんとにお前んじゃねーんだろうな、と睨みつけると不意に青峰が顔を上げた。パンチと見紛うスピードで眼前に突き出されたそれを思わず身体ごと避ける。
「うおっ」
「若松サン、いる?」
「いらねーよそんなもん!つうかお前はそれごと先輩を殴る気か?ああ?!」
「なんだ、押し付けようと思ったのに」
 人差し指と親指でつまんだその箱をひらひらと揺らして舌打つ青峰に若松は眉間の皺を深くする。いつもと言えばいつものことなのだが、先輩を先輩と思っていない態度にいちいち構わざるべしと思っても熱血漢である若松には難しい。特に今回は青峰の手にしているものが問題だった。本当に青峰の物だったなら、巡り巡ってバスケ部活動停止なんて問題にも発展しかねない。
 胸元を掴みかかる勢いで若松は青峰に詰め寄る。
「それほんとにお前のじゃねえんだろうな! いいか、もしお前のものだったら、」
「だから違うっつってるだろ。落ちてたんだよ。これ」
「お前それを水戸黄門みたいに使うのやめろ!」
 自分の鼻先にずずいっと突きつけられた箱に悔しくも若松は身を引く。そこに落ちてたんだよと鞄を持っている手で雑に茂みを指し示す青峰と煙草の箱を見比べて若松は胡散臭そうな顔を作ったが、あることに気づいてまじまじと箱を見つめた。箱には封を切った跡がなかった。ということはとりあえず吸ってはいないらしい。そういえばさっきこいつはこれを投げ捨てようとしているようにも見えたなと若松は思い出す。ほんとにお前じゃねーの、と箱を凝視しながら呟く若松に青峰はかったるそうに頷く。
「さっきから違うって言ってんだろ」
「買ったはいいけど怖気づいて捨てるところだったんじゃないのか」
「だから」
 言って、青峰は面倒臭いという風にため息交じりに頭を振った。そして冷めた目でつまんだ箱を見やりその指先へわずかに力を込めた。くしゃ、とフィルムが小さく歪んだ音を立てる。つまらないくらいの存在の軽さだ、と思う。
「バスケにいらねえだろ。こんなの」
「……へえ」
 不覚にも耳の垢ほどだけれど青峰を見直してしまった自分に若松は慌てて口元を隠した。けれど青峰はそんな若松の様子に気づいた素振りもなく、箱をへこませたり戻してみたりもてあそんでいる。
「つーかさ、若松サン匂いで分かんだろ。吸ってるかどうかくらい」
「そんなん分かるわけねーだろ! 俺だって一度も吸ったことねえよこんなの」
「へー意外。チンピラみたいな顔してんのに」
「てっめ!」
 避けられるのを分かった上で若松は殴りかかる。もちろんあくまで軽くだ。青峰が喧嘩も強いことは若松も知っている。本気で殴りかかってもかなうはずもないのも知っているし、暴力沙汰で部活に迷惑をかけるつもりもない。だから、他の奴にふざけ半分で殴りかかるのよりちょびっとだけ本気で向かう。それでもどうせ避けられるのは目にみえている。ただ、個人的な意地だ。
 おっと、と呟いて青峰はにやりと笑い軽々と若松の拳をかわしてみせた。舞った青峰の前髪の先にもそれは引っかからない。憎たらしさに少しの悔しさと一滴の清清しさを感じながら、大きく息を吐く。鼻先には何の残り香も漂わなかった。苦そうな煙草の匂いも多分、しなかったと若松は思う。
 あっけなく空振りした拳を素直には収めきれず、右足で踏ん張ったその状態で若松は打ち震える。握り締めた拳を青峰の方に突き出し、吼えた。
「腹立つ!避けんな!喰らえ!たまには殴られろ!」
「そんな無茶ぶり。聞くわけねーっしょ」
 悔しさに歯噛みする自分を青峰は鼻で笑って一蹴する。そのいつもと変わらない眠たげでだるそうな表情に若松の額に青筋が一本浮き出る。桃井が元々あんな顔なんですとフォローしていたことがあったが、元々先輩を小馬鹿にしているような顔ってどういうことだと若松は思う。他の表情を若松は、いや、ひとつだけ知っている。バスケの試合で見せるあの顔。絶対に本人には言わないが、集中力と気迫の漲る眼差しを宿している間は近寄りがたく、正直、怖かった。チームメイトだというのにその気迫に押されて思わず息を呑むこともしばしばだ。それに比べたらこの方が随分マシだろうか。そういう問題か?と若松は自分に問いかけて心の中で首をひねる。くだらないことを考えているうちに青筋も引っ込んでいた。
 手元で小さく箱を投げては受け止めた青峰が、そんな若松を見て口を開いた。
「で、アンタなんでこんなところいんの」
「は?!……あ」
 はた、と若松は我に返る。自分は用があってここにやってきたのだ。そうだよ忘れてた、と呟きながら若松は忙しなくあたりを見回した。若松は今朝も教師に頼まれてここへ来た。物をここの倉庫へ仕舞うだけの用事だったのでそれは問題なく済んだのだが、先ほど教室でふと自分のポケットを探ってみたらあるはずの物がなくなっていた。心当たりもないので、とりあえず学校で寄ったところを探し歩いてみようとやってきたのだ。
 ふーん、と若松の話に一片の興味も湧かない表情を隠す様子もない青峰が、ふと何か思いついた様子で若松サンと腰をかがめながらあたりを見やる若松を呼び止める。
「落し物」
 ほら、と犬に餌をやるかのような気軽さで青峰が煙草の箱を差し出してきた。
「それじゃねーよ! 俺が落としたのはペンだペン!」
 2色ボールペン!と眉根を吊り上げる若松に青峰はノらねーなつまんねーのと薄く笑う。
「……アナタが落としたのは金のタバ」
「どわっ言うな!それ以上言うな!聞こえる!」
 あんたの声がいちばんでっけえよと心の中で突っ込みながら、わざとらしく降参のポーズをとってから口をつぐむ。この人はいつでも賑やかだ。声枯れねえのかなと考えたが、毎回試合の最後まで声が出ているところをみると体力も騒々しい声量も尽きることはないらしい。疲れる奴、とこっそり青峰はため息を吐いた。
 たかがペン一本を、若松はしゃがみ込んで歩いてきたところから倉庫の方へ少しずつ移動し、何やらぶつぶつ文句のようなものを言いながら雑草を掻き分け覗き込み探している。面倒臭いけれど律儀だ。面倒臭いほどに律儀なのか。手の中の煙草を青峰は見る。自分にやたらと突っかかったのもバスケ部のことを考えてなんだろう。めんどくせえと自然と口からこぼれていた。頭をかいて、近くの茂みの葉先を切るように右足で蹴る。
 背後でがさがさと音がするのに若松は思わず振り返った。仏頂面の青峰の顔、そして黙々と動かされるその足を見やり、若松は苦い表情で青峰を見上げた。子どもだ、と思った。十分に自分もまだ子どもと言われる年齢なのだけれど、手を使わずやる気のないその顔で蹴り散らかす青峰の雑さは野原を荒らす小学生より性質が悪い。
「……一応聞くけどさ。それってもしかしなくても探してるつもりだったりするんだよな」
「おうよ気にすんな。借りにするかもしんねえけど」
 ま、見つかんねえと思うぜ、と長い足を軽々操って青峰はあっけらかんと言った。絶対に礼なんて言ってやらねえと、若松は返答次第では考えていた言葉をそのそっけなさに飲み込んでしまった。ぐっと奥底までやってしまったからもうどこにもない。
 そうしてそのまま二人とも黙りこくって1分は経った頃だろうか。双方段々と探し方が雑になってきたのをともなく感じたのか、もういいやと若松が呟きすくっと立ち上がった。なんとなしにそのまま振り返るとその真後ろにちょうど青峰が立っていて、鼻を突き合わせるような格好になった。
「おわっ」
「なんだ終わりか」
 仰け反って自分を避けた若松のいちいち大げさな動作にも慣れてきてしまった自分を感じながら、青峰は遠慮なくすでに闇雲に蹴散らしていただけの右足をさっさと引いた。ずっと同じような体勢をとっていた若松が曲がった腰を伸ばすように上体を反らせて身体をほぐしている。ここに落ちてないだけかもしれねえし、と息を漏らしながら言った。
「ま、他んとこも見てみるわ」
「ふうん」
 視線がぶつかる。薄い瞼を瞬かせて青峰は顎を少し上げた。なんだよと威嚇するような目を寄越す若松の頭のてっぺんを見、また戻す。視線がかち合い続けるのに若松はたじろぐことなくそれどころか身を乗り出すようになかば喧嘩腰の目つきで張り合う。それにわざわざ構うことなく青峰はひょいと持ち上げた手を30センチも離れていない若松と自分の間に水平に泳がせた。
「若松サンてけっこうタッパあんのな」
「はあ? お前それを今言うか」
 変わらない目線。なのに、と青峰は首筋、そして肩、二の腕のラインを目で辿る。1年前まで中学生だった自分と違って筋肉がついて厚みのある上半身。背は同じくらいだがウエイトは数キロ違うかもしれない。真面目に練習をしていることなど分かっていたことだが、本当にクソ真面目に取り組んでいる姿を想像してしまって、その暑苦しさに少しだけげんなりした。
「……アンタ、ポジションどこだっけ」
「マジで言ってんのか?! センターだよセンターっ! もう一回言ってやんぞ覚えろ!セ!ン!」
「あーあーはいはい」
 本気で尋ねたわけがない。自分の想像を遮れればよかっただけで、煩わしさにそっぽを向き片耳を塞いでみせる。すると、聞こえてっかおい!と本気で食ってかかる若松が塞いだ右耳を引っ張ってきたのですげなくそれを振り払う。暇つぶしも、もういいだろう。
「っていうかさ、なんであんた引退してねーの」
 真顔で言い放つと、若松は一瞬ぽかんとした顔を晒したかと思うと顔を伏せ、握り拳を作りかけた手をわなわなと震わせた。毎回この流れもおなじみだよなあと青峰は心の中でぼやきながらそれを待つ。がばりと上がった顔は青筋が浮かび眉を吊り上げ今にも自分に掴みかかろうとする怒りの形相だ。
「てめえ!今回こそ、ぶっ」
 待ってましたというように、青峰はべしっとおもむろにその口元を煙草の箱で塞いだ。張り付いた包装フィルムの下で派手に息を吹き出した若松を見、小さく笑ってやる。かっとなった若松が箱ごと青峰の手を掴もうとするのも、お見通しだ。骨ばった手の指先が自分の甲を掠ったのを感じはしたけれど、掴まることなくその手をすり抜ける。間を置かずそのままバスケでのターンを披露するようステップを踏み、身体をそよがせ若松の後ろをとった。
「んじゃ、あとよろしく」
「え、ちょっ、これ、青峰てめえ押し付けんな!」
 あわあわとパスされたものをお手玉しているうちに、若松が振り返ってみればもう青峰はこちらに背を向けて鞄を後ろ手に担いで歩き始めていた。その背中と箱を交互に見やりながら呼び止めても青峰の足が止まることはない。ひらひらと手を振ってみせるその余裕ぶりに若松は噛み付いた。
「てっめえやっぱりこれお前のなんだろ! 何してたんだよこんなところで!」
 振り返るはずはないと思っていた。それなのに、ぴたりと青峰の足が止まって背中越しにこちらを見た。そう思ったが実際はそうではなかった。青峰のぼんやりした目の見る方、それを探って若松も訝しげな顔でそちらを追う。
 別に、感傷に浸りに来たわけでも格好つけに来たわけでもない。ただ足が向いただけとしか青峰には言いようがなかった。青峰は、自身の息を乾いた冬の空気にかざすようにそっと吐きつけた。その微かに白く煙った息の跡が見上げた視線の先にふわりと流れて、届くことなく消えた。
「……何の用もねえよ。つーかもう済んだ」
「は!?意味分かんねえし!どこ見てんだよ!こっち見やがれ!かっこつけてんじゃねー!」
 結局どこを見ていたのだかも分からなかった若松が倉庫の方から視線を外して振り返ったときには再び青峰はこちらへ背中を向けていた。箱を投げつけてやろうかとも考えたが足止めにもならなさそうなのがすぐに頭に浮かび、若松は大きなため息とともに怒気もすっかり吐き出してしまうことにして、断念した。思い出したように口の中で小さく声を上げ、呼びかける。
「青峰!今日練習あるからな!帰んなよ!」
「分かってるよ。先行くぜ、主将」
 最後の二文字にからかいの含みを感じなくもなかったが、ウインターカップ以降わりと真面目に練習に参加している青峰に、主将になった当初一番危惧していた件に関しては若松の不安も薄れた。相変わらず衝突も小競り合いもするけれど、共有しないと喧嘩すらできないことも多くある。12月までほとんど練習に参加しなかった青峰とは、奴が入部してからあと少しで1年経つというのにそんな実感もほとんどない。バスケの話もそれ以外の会話も、数えようと思えば数え切れる程度のような気がする。それってどうなんだと一抹の不安を覚えるが、自分が主将としてチームを受け継いで作っていくのはまだこれからだ。
「あ」
 青峰の捨て台詞に今さら反応する。なんだあいつ覚えてるじゃんか、とお人好しよろしく思い直すところだったが今回は容易く思いとどまった。青峰に対してハードルを低くしすぎてどうすると自分を戒める。以前は顔を合わせれば喧嘩で終わっていたのに、今はちょっと会話が続くようになって調子が狂ったりする。それこそ青峰のことを知らなさ過ぎるから、言葉ひとつひとつの重さや気持ちを量りかねてあっちこっちに自分も揺られている気がした。ああめんどくせえ、と頭を抱え小さくこぼした。そして託されてしまった手の中の一件を思い出して、同じ言葉をもう一度絞り出す。
 青峰の背中はずい分遠くへ行ってしまった。大きなため息を吐きながら顔を上げた若松はそれを見つめ、急に身体に染み込んできた冬の寒さに身を任せ小さなくしゃみをした。



fin.
ウインターカップ敗戦後、久々に学校が始まったあたりの話。一応、『昨日までのゆめはさよなら』からつながっています。
あいかわらずアニメしか見ていない(いなかった)ので、ウインターカップの日程とか時間の流れがちょっと曖昧なので実際の日程を参考に12月末と仮に設定しています。強豪校なので冬休みも練習あるんだろうなあと思うのですが、一応青峰はそれにも参加しています。始業式後ももちろん部活ありで。
原作といろいろ流れが違ったらすみません。(いつかこれがテンプレになりそうな)
なんにも始まっていない、というかそもそも何か始まるのか?というような2人。勉強勉強!と称して青若も若青もどちらも偵察してみましたが、なんかもう見れば見るほどどっちでもいいかというような気がしてきました。青若青?若青若?(混乱) 定まるのか定まらないのか自分でも分からないので、当分こんな雰囲気のままかもしれませんこの2人。
“けぶ”のなか、と読みます。ちょこっと造語で。『藪の中』は芥川龍之介の短編小説です。真相は藪の中。
そもそも互いのことなんてろくに知らないから、煙を掴み合うようなやりとりに煙に巻かれた気分になったり、手探りで進むなかで思わぬ拾いものをしたり。
どんな仲になるか、まだまだ五里霧中。
公式では青峰の身長は192センチで若松さんは193センチの1センチ差。でも体重は同じく85キロ。でも1年差があるんだから少し前まで中学生だった青峰と筋肉のつき方差はあってほしいなあという願望。青峰が練習さぼっている間に若松の体重が2、3キロ増えているんじゃないかということで。その方が燃えます。
ちなみに、若松さんのボールペンは次の日無事教室で見つかります。(掃除係が拾っておいてくれた) あんなとこまで行かなきゃよかったと昨日のあれこれ(特に煙草を先生に持っていく下り)を思い出して激しく後悔。ついてないのが若松さんだと書き始めてなんとなく思っています。(笑)

2014.4.13
This fanfiction is written by chiaki.